いちばんやわらかい説法『VS仏教 “ブッダの教え”は現代の悩みに勝てるのか!?』|読書感想

『VS仏教 “ブッダの教え”は現代の悩みに勝てるのか!?』の個人の感想です。

現代の悩みVS仏教、ということで、具体的な誰かの悩みに、お坊さんの立場から回答するというありがたい本です。

お坊さんに相談するほどの悩みだからな・・・悩みの質も高そうだな・・・それでは、まずは1つ目のお悩みを見てみましょう。
「友人のインスタがうざい」
あれ・・・?!お悩みが・・・思ったよりやわらかい・・・?

私はSNS断ちしているので、こういった悩みとは無縁なのですが・・・

SNSをやめるという選択肢もあります。ある意味で究極の手段ですが、私はそれが最善とは思いません。それは「恋愛で傷つくのが嫌だから。自分の部屋に閉じこもっている」ようなもの。それで果たして幸せなのか疑問です。

・・・うううううう。閉じこもっている人です。

この回答の中に、「日日是好日」という言葉の紹介がありました。「毎日は自分にとって良い日である」という意味です。そして、次のように続きます。

マイナスな感情を心に残してばかりいては、新しい情報は素直に入ってきません。お茶が満たされた茶碗に、さらにお茶を入れることができないように、まず入っているお茶を全部飲み干してから新しい情報を入れていく。
だから、友人のSNSに「いいね」をつけたら、そのことは忘れる。
一方で、モルディブよりもきっと素敵なものが自分の足元に落ちているということを忘れないでください。

いいね!したら、秒で忘れよ〜⭐︎そんなことより自分の目の前のことを楽しんじゃお〜⭐︎という、「日日是好日」改めていい言葉だなあ、と思いました。SNSでなくても、自慢されたりマウント取られることの多い世の中ですが、軽くいいねして秒で忘れることにします。視点を変えて、私にとっていいところにフォーカスしよう。

また、「座禅は句読点」という話が続きの対談の中にありました。句読点には意味はないけれど、スムーズに次に繋がるものということだそう。コレすると気持ちが切り替わる〜ということが、自分でわかっているとすごくいいですよね。私の句読点は・・・好きなもの料理して食べる、好きな漫画を読み返す、いい匂いのなかでたくさん寝るとか?

こんな感じで、やわらかい質問ばかりで親しみやすいです。やわらかすぎて笑ってしまった部分もたくさんありました。仏教や禅の言葉って素敵なもの多いなと、いろいろ知れるのも嬉しいです。

・(ヘイト発言をするよりも)お寺に逃げ込んで欲しい。そこで手を合わせて、阿弥陀さんから「いいね」をもらって、自分自身を認めてもらう方がいいんじゃないかと思います。

@amida_sama からのいいね!をもらえるように過ごそう。

・(親鸞聖人いわく)人生は「難渡海(なんどかい)」

→渡るのが難しい海。問題は次から次へと、波のようにやってきて、流されるもの的な。

座禅に意味を求めたら、それこそ意味がないですよ。

→クスッとした。

「自灯明、法灯明」 

→まずは自分の考えを大切にした上で、仏の教えも大切にして欲しい、というお釈迦様の言葉。

・お金の問題は、具不得苦。

→四苦八苦のうちの1つの苦しみ。求めても求めても満たされないことだって。

・ちなみに仏教で「推しキャラ」っていますか? ー 「世親」かな。

→クスッとした。

「人事を尽くして天命を待つ」やるべきことをやったから、天は私を見捨てないよね。

→私の会社での仕事ってこんな感じ!やれることを尽くします!

・(セミナーにハマっているあなたの友人のように)人間は明快で明確な答えに弱いもの

→人間って、そーゆーものかあ・・。無宗教の人が多い日本人だから、悩んだときの支えになるものを探した時に、セミナーとかにハマっちゃうことがあるのかな。。?とか思った。

・自分の教えにいつまでもしがみつくな。人生が苦しくなるぐらいだったら、そんなもの手放してしまえと、お釈迦様は言っている。だから、仏教はあくまでも杖でしかないんですよね。必要な時は使えばいいし、いらなくなったら捨てればいい。

→自由意志で決めていいなんて、お釈迦様は先進的な考えをお持ち!

・(妻が亡くなった喪失感の相談に対して)これからのお二人の新たな関係が始まるということ。たとえこの世での命が終わったとしても、また、一緒に顔を合わせてご飯を食べることができなかったとしても、「思い出すことで出遇わせていただく命」がある。

→あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ある。今世は、夢で会おうねって人、います。

やわらかい現代的なお悩みをベースにしたお悩み相談だけど

人間の悩みの本質的なところって、あまり変わらないのかも。

仏教の教えはかなり善戦していました。敬遠しがちな仏教に親しみが持てて面白かったです。


VS仏教 “ブッタの教え″は現代の悩みに勝てるのか!?

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