新しい靴は、私を新しい場所に連れて行ってくれました。
今年はトレッキングシューズを買ったので、山を歩くのが楽しみ。
海外で5000メートル級の山を間近で見たり、
『山と渓谷と私』にハマったり、と、山に縁がある年です。
今回は、11月2日に美ヶ原高原を歩きました。
11月の3連休だと、寒すぎるのではないか、景色が微妙ではないか、
と、色々心配でしたが、もの寂しい荒野が雰囲気抜群で、
映画かな?と思うくらい、壮大でむしろめちゃめちゃ楽しかったです。
美ヶ原基本情報
- 長野県にある高原!
- 日本百名山のひとつ!
目次
1.松本方面からの半日日帰りコースを選択!
引用:美ヶ原高原
松本方面から美ヶ原自然保護センター(P3)に車を停めて、
13:40 自然保護センター駐車場〜王ヶ鼻
14:20 王ヶ鼻〜王ヶ頭
14:50 王ヶ頭〜美しの塔(遊歩道)
15:20 美しの塔〜王ヶ塔(アルプス展望コース)
16:35 王ヶ頭〜自然保護センター駐車場 というルートで歩きました。
合計3時間15分くらいでした(休憩30分程度含む)
2.前半:王ヶ鼻、たそがれるのに最適
美ヶ原自然保護センターまでは、美ヶ原スカイラインという道で
車のCMできる?と思うくらいの山の上の一本道で、もう気持ちよくなっちゃう。
自然保護センターで、パンフレットをもらって出発。王ヶ鼻へ向かいます。
天気は快晴。色が淡くて、少し寂しげな秋冬の雰囲気。
電波塔が見えてきました。人が・・人がいない!
ここまで20分ほど。
ところで私の想像する北欧の田舎って、こんな感じです。
高くて葉っぱのない木がたくさんあって。
サウナと湖があれば、流行りそうです。どうでしょう?
道は、歩きやすい遊歩道。
王ヶ鼻に到着!駐車場から30分ほどで着いてしまいました。
石像が、山から市街地を見下ろすように建っているなあ・・・と思いましたが、
この石像たちはどうやら、「御嶽山」の方を向いているとのことです。
ちょっと山岳信仰について調べたいな・・・と興味を持ちました。
王ヶ鼻は、こんな岩がせり出しており、視界がとんでもなく開けています。
ここの地形も珍しいものだそうです。地形や岩に着目しても、山歩きは楽しい。
少し先の方まで行くと、崖のようになっており、ものすごい高低差。
山に来ると、滑ってコケたら死ぬな・・・と、
「死」が、そっと近くに存在していることを感じます。
「死」が見えるからこそ、今の「生」を感じるんだ・・と、
山では壮大なことを考え始めたりして、それも好き。
王ヶ鼻から戻り、王ヶ頭に向かいます。
「自分、木です」みたいな顔して、さっきの電波塔。
ものっすごい自然の中で、電波塔という人工物とのコントラスト。
SF感、オーパーツ感を感じてときめきました。
ぽてぽてと、歩いて行くと、王ヶ頭に到着!踏破!
平坦な道なので、疲れもなくてちょっと呆気ない踏破。。
憧れの王ヶ頭ホテルです。標高2000メートルにありながら、
料理が美味しい!サービスの質も高い!と、リピーターも多く、予約困難なホテルです。
雲海を見たり、星空を見たり、景色を見ながらのお風呂は最高だろうな・・・
そのうち泊まりたい。パートナーを連れて。
3.後半:壮大な景色で、気分は「勇者御一行」
さて、歩き足りないので、美しの塔を目指そう。
美ヶ原パノラマコース(遊歩道)を歩いて行きます。
夏は、草原に牛さんが放牧されています。
牛はもういないのは残念ですが、牛臭さが無いのは快適かもしれません。
昔来たときは「クッサ!」という記憶があります。
草原は枯れています。
この枯れた草原の中の一本道が、結構RPGっぽいです。
こんな壮大な草原・・・本当に日本ですか?
はっと振り返ると、王ヶ頭ホテルと電波塔が、まるで神殿。
これは・・・なんとも・・・しらべるとアイテムがありそうな・・・
それか地下室への入り口かのような・・・そんなプレイス。物置?
美しの塔につきました。鐘は鳴らすことができますよ。
来た道を折り返して、塩くれ場の分岐をアルプス展望ルートの方へ進みます。
あの小屋・・・絶対「たる」あるじゃん・・・。「やくそう」入ってるじゃん。
※トイレです
遠くの山々まで見渡せるコースです。歩いていて楽しい。
自然が雄大すぎて、自分がちっぽけで笑っちゃうくらいです。
西日と、霧のようなもやで、視界がもやもやはっきりしなかったのですが、
太陽に順光になるように振り返ると、あらキレイ。
青空と、黄金色。夏には無い色のコントラスト。
王ヶ頭ホテルを目指しています。
舗装されていない道を歩くと、さらに冒険している感がありますね。
西日が深まってきました。
暗くなりすぎる前に、再び王ヶ頭山頂に到着。
今度は、たくさん歩いたのでやり遂げた感のある踏破!
少し急いで駐車場まで戻ってきました。もう、日が落ちるよ。
車で下山していると、ちょうど、黄昏時。この日の日没は16:50頃。
真っ暗になる前に下山しました。
4.浅間温泉「枇杷の湯」が最高だった
どのルートから帰っても温泉はあるかと思いますが、
自然保護センターから帰るならば、松本の浅間温泉でしょう。
日帰り入浴の「湯々庵 枇杷の湯」へ行きました。
こちらが最高で・・・めちゃくちゃ癒されました。
武家屋敷の作りで、畳敷の部分があったり、江戸時代の情緒たっぷり。
遡ること400年の歴史だそうで、「湯銭帳」などの文化財の展示があります。
内湯・露天風呂・サウナの他に、岩風呂(露天風呂)があります。
サウナもあって大人800円です。
さらに、この岩風呂がもう最&高なのです。
別の建物にあって、着たり脱いだりがやや面倒でしたが、「行ってよかった」と思うはず。
雰囲気バツグンの露天風呂で、気分は姫。
こちらは石鹸使用不可なので、内湯に入った後にぜひ。
枇杷の湯は、駐車場が2箇所あるのですが、第二駐車場への道の途中には、
飲泉所があるので、温泉を飲むことができます。かいふくしそう。
(画質が見るに耐えなくてすみません)
5.服装や持ち物、持っていけば良かったもの
服装:半袖Tシャツ・ネルシャツ・フリース・スポーツレギンス・ユニクロの暖パン
持ち物:ペットボトルの水1本、保温水筒(中身はお味噌汁)、タオル
ウルトラライトダウン、雨具(この2つは使いませんでしたが、あると安心かと)
靴:トレッキングシューズ、登山用ソックス
2019年11月2日
気温:朝:3.6℃ 昼:8.1℃ 夜:4.5℃
引用:王ヶ頭ホテル
保温できる水筒に、お味噌汁を入れていったのでホッとできて良かったです。
持っていけば良かったもの:手袋
体は暖かかったのですが、手先は冷えました。
ポケットに手を入れて歩くのは危なそうだし、手袋があると良かったです。
6.感想まとめ
11月の美ヶ原は、派手ではないけど美しい、
アンニュイな雰囲気のある映画のワンシーンのような景色でした。
紅葉のシーズンも過ぎているので、人も少なめで穴場かなと思いました。
人目を気にせず、写真もいっぱい撮れて満足。
一番印象的だったのは、黄金色でどこまでも続く草原です。
どこか懐かしくて、心がきゅうっとする景色でした。
難易度も低く、初心者の私にはちょうどよかったと思います。
激しいアップダウンがないので、結構小さな子供や、高齢の方も多かったのが印象的でした。
最後に、今回行った場所のgoogle mapです。
美ヶ原といえば夏!な、ベストシーズンを外したこの時期に、
行こうか迷っている方の参考になりますように。
コメントを残す